1970年 15歳(千葉県市川市在住)
たぶん日本コロンビア製思われますが「電気蓄音機」がもともと家にあり、家族はその「電蓄」で妹のピアノや母のコーラスの発表会で録音したソノシートを聴いたりしていました。
当然、モノラル式であり、アンプ部分は真空管式で、またスピーカーは楕円形のものが「電蓄」の筐体に取り付けられておりました。
その頃、初めて自分の小遣いでレコードを購入しました。シュープリームスの「愛の階段」というシングル版でその頃出始めていたステレオ録音でした。
家にはそのモノラルの電蓄しかなく、また、その当時高価なステレオを買って貰えるわけでもなく、モノラルで聴いていましたが、どうしてもステレオで聴きたく、思案を重ねた結果、下記の方法を考えつきました。
秋葉原でステレオカートリッジ付きのトーンアームが安く売られていたので購入し、「電蓄」のモノラル式のトーンアームと交換し、片側のチャンネルは「電蓄」のアンプに接続し、もう片側のチャンネルは、持っていたラジオ「SONY トランジスタラジオ ソリッドステートIC11」に接続する事で、ステレオで聴く事ができました。
たぶんすごく感動したのだろうなと、自分の事ながら思いますが、よく思い出せません。しかし、未だにオーディオの趣味を続けているのは、この事があったからではないかと思います。
また、今思うと、秋葉原に一人で行ったのも、半田付けをしたのもこの時が初めてで、ステレオで聴きたいというだけの思いが、このような行動を起こさせたのだなと感心しました。
ラジオ少年ではなかった自分が、オーディオ少年となった誕生の経緯でした。
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